酒さ・赤ら顔
酒さと赤ら顔の特徴
酒さや赤ら顔は、鼻や頬にニキビのような症状や血管拡張などで赤みが出ます。ほてりやヒリヒリ感などの敏感肌の症状を伴うこともあり、慢性的な赤みが 持続します。こちらでは酒さや赤ら顔の特徴や原因、対策や当院での治療法についてご紹介します。
酒さと赤ら顔
酒さや赤ら顔は、どちらも顔の赤みを伴う状態ですが、原因や特徴が異なります。酒さの明確な原因は不明ですが、血管の異常拡張・炎症・遺伝・紫外線・ストレス・食生活などが関与すると考えられています。毛細血管が拡張して透けて見える毛細血管拡張症や、赤みが悪化すると丘疹(赤いブツブツ)や膿疱(ニキビのような膿を持ったもの)ができることもあります。
それに対して赤ら顔は、一時的または慢性的に顔が赤くなる状態の総称です。運動や気温の変化、緊張、飲酒、スキンケアの刺激などで赤くなります。
酒さや赤ら顔の原因・予防と対策

1.紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びると、肌は防御反応として血管を拡張させます。また、活性酸素の発生により炎症が起こり赤みが慢性化しやすくなります。酒さや赤ら顔予防には肌の刺激になりすぎないSPF30、PA+++程度の日焼け止めを選び、外出の30分前にしっかり塗ることが大切です。紫外線は日常生活の中でも肌に影響を与えるため、季節を問わずこまめに塗り直し、日焼け止めだけではなく帽子や傘、UVカットアイテムを活用して紫外線から肌を守りましょう。
2.気温の急激な変化を避ける

急激な温度変化(寒暖差)があると、肌の毛細血管が急激に拡張・収縮を繰り返します。特に酒さや赤ら顔の方は、血管のコントロールが上手くできず、拡張したまま戻りにくくなるため、赤みが長引く原因になります。熱いお風呂やサウナは血管を拡張させやすいため、長時間の入浴は避けましょう。また寒冷地ではしっかり防寒し、顔の露出を減らすことも大切です。

3.肌のバリア機能を守る
酒さや赤ら顔の方は、バリア機能が弱くなると刺激に敏感になり赤みが悪化しやすくなります。酒さや赤ら顔の予防には、肌のバリア機能を守ることが重要です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、赤みや炎症が悪化しやすくなります。保湿を徹底し、低刺激のスキンケア製品を選びましょう。

4.アルコールや刺激物を控える
酒さや赤ら顔は血管の拡張やそれに伴う炎症が原因の1つとされています。
そのため、アルコール摂取や辛い食べ物などの刺激物はできるだけ控えることで症状が出にくくなります。
5.内側からの栄養補給

内側からの栄養補給も肌のバリア機能を支える重要な要素です。ビタミンCはコラーゲンの生成を促進させ、血管を強化する働きにより赤みが悪化するのを防ぎます。また、ビタミンEにも炎症を抑える効果があります。その他、オメガ-3脂肪酸(魚、アボカド、ナッツなど)も肌の炎症を抑え、保湿作用を高める働きがあります。食事だけで摂取しきれない場合は、サプリメントを活用することも大切です。

6.ストレスケア
ストレスホルモンが増加すると、皮膚の炎症が促進され、赤みが悪化する可能性があります。またホルモンバランスが乱れることで、肌の回復力を低下させます。リラクゼーションや適度な運動、深呼吸などでストレスを軽減し、心身ともに健康を保つことが肌のバリア機能向上に繋がります。

